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フレームワークって一体なに?
って思った方はきっとエンジニアの方ですね・・・笑
(は?ってなった方は無視してください)
フレームワークと一言に言っても、上記のような”アプリケーションを開発するとき、その土台として機能させるソフトウェア”を指すフレームワークだったり、”物事を進める上であらかじめ大まかに手順を決めておこう”と言った意味でのフレームワークなど、多義に渡ります。
そんなフレームワークですが、ここでは新規事業を企画・運営していくにあたって、市場環境の調査やリサーチ、自社の優位性などさまざまな分析をするためのフレームワークを解説します!
なぜフレームワークが必要なの?
新規事業立案は時間との勝負だから
新規事業立案において、事業の計画を立てる段階が最も重要で、事業計画の善し悪しによって、新規事業が成功するかどうか決まってしまうといっても過言ではありません。そのため、時間をかけてじっくり分析をして盤石の状態で事業を立ち上げたほうが良いのでは?と思う方もいるかもしれませんが、そんな呑気なことはできません。
なぜなら、新規事業立案は時間との勝負だからです。
企業からみた新規事業立案
せっかく世界で初めて、画期的でビジネスとしても申し分のない新規事業を考えても、計画・分析に時間をかけすぎていると、競合に先を越されたり、環境の変化によって市場に参入するタイミングを逃してしまうといったリスクがあります。
そういったリスクを避けるためにも、新規事業立案におけるスピードと分析の正確性は欠かせません。
インターンシップでの新規事業立案
インターンシップでこのように思ったことはありませんか?
もちろん実際の新規事業立案が1日で終了することはまずないと思いますが、”デキる学生”を見極めるために、時間に制限をかけてその中でどこまでできるかを見るという手法をとっているのでしょう。
しかし、ここでフレームワークを知っているか否かで、他の学生と大きな差がでます。周りの学生がフレームワークを知っているなら、フレームワークを知っていることで対等に話ができますし、周りの学生が知らないならば、チームの方向性をぶらすことなく進行できる評価の高い学生となります。
抜けのない分析が必要だから
と言われて、
なんて、すらすら考えれる人いますか?僕には無理です笑
できたとしても、個人で考えられる分析の手順には抜けているポイントがたくさんあります。(実は競合が先に発売してたetc…)実際に新規事業が始まってからそういったことに気付いたのでは、時すでに遅しです。
そのような、事態を避けるためにも、フレームワークを使うことが求められるのです。
これだけは必須!フレームワーク3選!
それでは、ここからは実際の現場やインターンシップで必須であると思われる主要なフレームワークを解説していきます!他にも種類は山のようにありますが、これだけ理解しておけば、大丈夫だと思います。
3C

3C分析とは、Company(自社)、Competitor(競合)、Customer(市場)というマーケティングにおいて特に重要とされている3つの”C”の要素を分析することによって、新規事業が成功するかどうかを導き出す手法です。
Company(自社)
Company(自社)分析では、自社の経営状況や企業活動について、定性的・定量的に把握することを目的として分析を行います。具体的には、売上高、市場シェア、収益性、ブランドイメージ、技術力、人的資源などを分析することがこれにあたります。また、付加価値を生み出す能力があるかといったことも観点に入れて分析することが求められます。
Competitor(競合)
Competitor(競合)分析では、競合他社の状況や、競合他社との競争状況について把握することを目的に分析を行います。特に、「競合他社からどうやって市場を奪うか」、「競合他社にどうしたら市場を奪われないか」という観点を持ちながら、競合の数、競合の戦略・経営状況・強みと弱み(営業人員数、生産能力など)、競合の状況(売上高、市場シェア、利益、顧客数など)に着目して分析を行っていきます。競合との比較は、自社の相対的な強みや弱みの抽出にも役立つ重要なステップです。
Costomer(市場)
Customer(市場)では、新規事業として立案する自社の製品やサービスを、購買する意志や能力のある潜在顧客を把握することを目的に分析を行います。具体的には、市場規模・潜在顧客の数・地域構成や、市場の成長性・ニーズ・購買プロセスといった観点に着目して、分析を行います。ここで、顧客に対する分析の詰めが甘いと、新規事業を立案したものの購入してくれる人がいないといった事態が危惧されるので、限られた時間のなかでできるだけ抜けのない分析が求められます。
4P

4Pとは、Product(製品)、Price(価格)、Place(流通)、Promotion(販売)の4つの視点からターゲット市場を分析すことで、新規事業の課題や強みを発見し、戦略的に具体的な施策を考えることができる分析手法です。
Product(製品)
Product(製品)では、顧客のニーズに合った、顧客にとって価値のあるような、製品・サービスを企画・開発することを目的に分析を行います。特にこのステップでは、とにかく消費者目線で物事を分析することが重要になってきます。
- 顧客は製品・サービスに何を求めている?
- 類似の売れている製品・サービスの特徴は?
- どんな製品・サービスを作る?
- 製品・サービスの開発やコストはどうする?
Price(価格)
新規事業において、製品・サービスの価格をいくらに設定するのかは非常に重要な観点です。Price(価格)では、お客様が納得し、製品・サービスの価値を認めて購入でき、かつ、企業もしっかりと利益を出せる適正価格を分析していきます。
- 顧客が認める価値に対して妥当性のある価格設定?
- ターゲットを考えたときに、価格は適正?
- 競合他社と比べて、魅力のある価格設定?
- 企業側がきちんと利益のでる価格設定?
Place(流通)
Place(流通)のステップでは、自社の商品・サービスを求めているお客様の元に、円滑に届けるための販売場所や流通経路を分析します。
- 顧客はどこで自社の製品・サービスを探して見つけるの?
- 誰が製品・サービスを売るの?
- どこで製品・サービスを売るの?
- 競合他社の販売戦略は?
- 競合他社と差別化できている?
Promotion(販売)
Promotion(販売)のステップでは、ターゲットの市場で自社の製品・サービスの存在をより多くの顧客に知らせ、ニーズを周知を図る広告施策を考えるための分析をします。
いかに革新的で素晴らしい製品・サービスであっても、その存在が世の中に知られてなければ、それは存在しないも同然です。そういった面でも、製品・サービスの目的・特性に合ったプロモーション戦略は非常に重要です。
- ニーズのある顧客にどうやって知らせるか?
- どのSNS・メディアを利用するか?
- ターゲットの市場で費用対効果の高い広告はどんなものがあるか?
- 競合他社はどうやってプロモーションを行っているか。
- 誰が、いつ、どうやってプロモーションするか?
SWOT分析

SWOT分析は、競合や法律などの自社を取り巻く外部環境と、自社の資産やブランド力などの内部環境を分析するフレームワークで、内部環境のStrength(強み)、Weakness(弱み)と、外部環境のOpportunity(機会)、Threat(脅威)という4つの要因から、経営資源の最適化や計画の改善策を策定するための分析手法です。
Strength(強み)
Strength(強み)のステップでは、技術力の高さや経験値など、自社が持つ強みについて分析します。新規事業立案において、顧客にとって自社でなければいけない理由を考えましょう。
Weakness(弱み)
Weakness(弱み)のステップでは、自社の弱みや競合と比べて劣っている部分について分析します。開発にかかるコストや技術力などで競合に負けている部分や、広告戦略で負けている箇所など、自社が弱みとする部分を洗いざらい分析するようにしましょう。
Opportunity(機会)
Opportunity(機会)のステップでは、自社にとって新規事業を打ち出すに適したビジネスチャンスとなるような環境変化や、それに対する競合他社の動きについて分析します。徹底的にデータを収集し、小さなことでもチャンスとなりうる要因を1つでも多く抽出することがポイントです。
Threat(脅威)
Threat(脅威)のステップでは、新規事業を打ち出すに際して、危険性のある環境の変化や、競合他社を分析します。外部要因ですので、自社の変化だけでは対応できないことも多くありますが、新規事業を打ち出すためには重要なステップであり、さらに脅威を知ることで新たなビジネスチャンスの創出の可能性もあります。
さまざまなフレームワークを組み合わせる
ここまでに紹介した分析に用いるフレームワークにもありとあらゆるフレームワークは存在しています。新規事業を打ち出す際は、ひとつのフレームワークだけを使うだけでなく、時間が許す限り複数のフレームワークを用いて、多角的な視点から分析を行うことで、さらに抜け目のない新規事業を打ち出すことができるとおもいます。
まとめ
今回紹介したフレームワークのどれもが、新規事業を企画・運営していくにあたって非常に有効かつ重要なフレームワークです。また、逆にここで紹介した3つのフレームワークを抑えておけば、インターンシップなどで周りに引けをとることはないと思われます。また、最後に述べたように、複数のフレームワークを組み合わせてることでさらに分析の精度が増し、より深みのある情報が得られます。
ぜひフレームワークを活用して、新規事業の成功やインターンシップの成功に役立ててください。