こんにちは!
就活をはじめ、企業研究をしていく際に、IR情報を見ろ!ってよく言われるから実際に見てみたけど、「用語が分かんない。」「情報が多すぎて何を見ればいいのか分からない。」ってことありませんか?
今日は、企業分析でIR情報を見るときに、必ず知っておいてほしい専門用語について解説していきます。
Contents
有価証券報告書/財務ハイライト
こういったことを知りたい場合に、有価証券報告書であったり、財務ハイライトを見ます。
そして、有価証券報告書/財務ハイライトの中で、以下の3点に注目することをオススメします。
- 安定しているかどうか
- 経営成績はどうか
- 平均年収はいくらか
安定しているかどうか
自分が就職する企業を分析しているのであれば、安定しているかどうかは非常に気になるポイントですよね。そこで、注目して見てほしのが、「純資産」です。
基本的には、純資産が多ければ多いほど、経営状況が安定した優良であると判断することができます。一般に、純資産の比率が70%以上あれば優良企業、40%は欲しいというように考えられています。
純資産:企業が返済する必要のない資産
経営成績はどうか
自分が就職する企業を分析しているのであれば、安定しているかどうかだけでなく、その企業がしっかり儲かっているのかも気になるポイントですよね。それを評価するためには以下の項目に着目してください。
売上高 | 企業のすべての収益を知る。(≠利益) |
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営業利益 | 本業で得た利益を知る。 |
経常利益 | 本業含めた事業全体から得た利益を知る。 |
純利益 | 最終的に会社に残った利益を知る。 |
って思いますよね笑
これから下の部分で各用語の解説をしていくので安心してください。
平均年収はいくらか
検索すれば平均年収はでてきますが、有価証券報告書は虚偽申告をすると逮捕されるものなので、最も信用できる情報です。給与は労働側にとっては最もといっていいほど重要な情報であると思うので、有価証券報告書で確認するといいでしょう。
売上高
売上高とは、企業が商品・サービスを顧客に提供することによって得られた売り上げの合計額です。例えば、単価100円の消しゴムを販売して売れると、その企業の売上高は100円になります。
企業経営は、この売上高がベースとして行っていくため、まずはこの売上高をまず最初に確認するべきです。
営業収益
営業収益とは、上記の売上高と似ていて区別が難しいものであるので、ざっとIR情報を見て企業分析をしたい方は、次の営業利益に移っても大丈夫です。
営業収益とは、手数料などによって発生した無形の対価のことを指します。(製品や商品などの有形物の販売の対価が売上高)
例:テナントからの賃貸料、金融業
営業外収益
営業外収益とは、会社の本業以外の取引から得られる収益のことです。例えば、投資から得られる配当金などがこれにあたります。
営業利益
営業利益とは、企業が本業で稼いだ利益のことを表します。企業は、商品やサービスを売って稼いだ代金がそのまま手元に残るのではなく、サービスや商品を売ったり、広告を打ったりするコストが発生します。
つまり、営業利益は売上から販売にかかる費用を差し引いたものです。
収益:「会社に入ってくるお金」
利益:「会社に入ってくるお金」ー「費用」
経常利益
営業利益とは、本業を含めた事業全体から会社が経常的に得た利益のことを表します。簡単に言うと、企業が上げた利益全部の額のことです。
いくら本業の割合がどれほどか、本業以外の事業が上手くいっているかを見るのに役立ちます。
純利益
違います。ただし、企業分析でIR情報を見るときは、営業利益だけを見るのでも十分だと思うので、ここはスキップして次に移っても大丈夫です。
純利益とは利益から税金を差し引いた額のことです。この税金を差し引いた後に残ったお金が、最終的に企業に残る利益(純利益)になります。
「純利益」 = 「売上」 ー 「費用」 ー 「税金」
ROE(自己資本利益率)
ROE(Return On Equity)とは、自己資本利益率です。
自己資本利益率とは、企業が自己資本をどれほど効率良く運用して利益を生み出しているかを表す数値です。つまり、ROEが高い企業は「投資した資金で効率よく稼いでいる企業」ということになります。
自己資本:「株主からの投資」+「会社の利益」(返済の必要がない)
他人資本:銀行などに返済する必要がある金額(負債、借入金)
良いROEの目安は?
ROE(自己資本利益率)は、
ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
の式で求めることができ、一般的には10%~20%くらいであれば、優良企業とされています。
ROA(総資産利益率)
ROAとは総資産利益率のことです。
と思った方もいるかと思いますが、ROEと比較して考えれば簡単です。
ROEとは、企業が自己資本をどれほど効率良く運用して利益を生み出しているかを表す数値。
ROAとは、企業が総資産(自己資本+他人資本)をどれほど効率良く運用して利益を生み出しているかを表す数値。
つまり、負債などの他人資本が入るか、入らないかで、ROEとROAが分けられているというわけですね。
良いROAの目安は?
ROA(総資本利益率)は、ROEとほとんど同じで、
ROA(%)= 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
の式で求めることができ、一般的には5%を超えていると、優良企業とされています。
中期経営計画
中期経営計画とは、企業が3~5年の期間で自社が目指す将来のあり方を、現在の状況から策定する計画書のことです。基本的には、経営者がこうした中期的な方向性を投資家に明示し、自社の成長戦略を投資家と共有するために用いられるため、企業分析の際に、中期経営計画書を見ることで、企業の経営理念などをより具体的にい理解することができます。
実際にどうやってIR情報を見ればいいの?
ここまでで、IR情報に使われている用語を理解できたら、早速IR情報を見て企業分析をしたくなりますよね!でも、用語の意味が分かったからって何をどう見ればいいのか分からないって方も多いと思います。
そんな方は以下の記事を見て、IR情報の見方を会得してください!

まとめ
IR情報には、今回紹介しなかった用語も他にたくさんありますが、これまでIR情報を見ていなかった人にとっては、この記事で紹介した用語を理解し、IR情報を見るだけでも大きな収穫が得られると思います。
是非参考にしてください。
(※注意:この記事はあくまでも企業分析にIR情報を用いることを目的としたものであるため、分かりやすさを優先して、厳密には違うといった箇所もあるかとおもいますが、ご容赦ください。)
その他、修正点などある場合は、「お問い合わせ」や「SNS」からお教えいただけると嬉しいです。